バンレイシ(釈迦頭)

お釈迦さまの頭?抜群の甘さ

台東南部は熱帯性気候で日照が十分なため、ここで生産されるバンレイシ(釈迦頭)は特に甘く品質もすぐれています。

バンレイシ(釈迦頭)は買ってきたあと常温に置き追熟させる必要があります。食べ頃を待つ間、そばを通り過ぎる度に、ついつい足を止めて、その緑色の肌に触れてみてしまうでしょう。バンレイシ(釈迦頭)は周囲に気にかけてもらわなければ、その硬い殻を柔らげ、白い実を現してはくれないかのようです。柔らかくなれば食べ頃です。熟したバンレイシ(釈迦頭)は熱帯の香りがします。口に入れればミルクのような味とクリーミーな舌触りが至福なひと時を。舌を上手に使って黒い種を一つずつ吐き出しましょう。痛快です!


台東県は台湾最大のバンレイシ(釈迦頭)の産地です。収穫期に台9線を走れば、台東卑南、知本、太麻里一帯では、籠いっぱいのバンレイシ(釈迦頭)を並べたスタンドが道沿いに続きます。水はけのいい砂質土壌がバンレイシ(釈迦頭)に格好の生育環境を提供し、台東南部の熱帯気候と十分な日照がバンレイシ(釈迦頭)を特別に甘くしてくれます。


バンレイシ(釈迦頭)は中南米原産で、オランダ統治時代に台湾に持ち込まれました。当初は台南で栽培され、台湾での栽培の歴史は400年余りにもなります。「番邦(外国人の蔑称)」から伝えられたことと、若い果実の外観がレイシによく似ているため、「番荔枝(バンレイシ)」と呼ばれるようになったのです。かつてバンレイシ(釈迦頭)の生産量は多くありませんでした。それはバンレイシ(釈迦頭)の自然成熟期が夏であるためです。気温が高いと追熟が速く進み輸送にも不便で傷みやすく、そのため市場価值がほとんどない時期が長くありました。鑑賞を兼ねて庭園に植えられる果樹といった位置付けだったのです。1980年代になってようやくいくらか規模の大きな栽培が行われるようになりました。


1977年までは柑橘類とパイナップルが台東の主要な商品作物で、台東でバンレイシ(釈迦頭)を栽培する農家はいませんでした。ある年の夏、台風が台東を襲い、バンレイシ(釈迦頭)の木の枝が折れてしまいました。ところが、そこから新芽が出ているのが発見されたのです。しかもその芽は開花し果実が実り、さらにその果実はそれまでのバンレイシ(釈迦頭)より大きくたっぷりとしていました。この新発見以来、台東の農家は剪定技術の研究を始め、バンレイシ(釈迦頭)は冬季にも収穫されるようになったのです。

バンレイシ

選び方

大きく整った円形で、虫食いの跡がないものを選びましょう。うろこの溝が乳白色で、一つ一つの鱗が大きくブルームに覆われているものが甘みの強さの目印です。夏は台風や病虫害の被害が多いので、冬収穫のものの方がおいしく、また安心です。

栄養価

大量のタンパク質、炭水化物、ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン等を含みます。カリウムの含有量はバナナよりも多く、高血圧の予防に一役買ってくれます。バンレイシ(釈迦頭)は一個で茶碗半分の白飯と同様のカロリーがあり、エネルギー補給に最適です。ビタミンCの含有量も高いため、美容効果と免疫機能の強化が期待できます。

保存法

バンレイシ(釈迦頭)は熱帯原産で呼吸率が高いという特徴を備えています。そのため、熟す前のバンレイシ(釈迦頭)をビニール袋に入れておくと酸欠を起こし、追熟が進まなくなってしまいます。買ってきたら、袋から取り出し、風通しの良いところに置いてください。食べ頃の柔らかさになったら、果肉を取り出し冷蔵庫で冷やせば、さらにおいしく食べられます。柔らかくなる前のバンレイシ(釈迦頭)は絕対に冷蔵庫に入れないでください。一度冷蔵してしまうと後で取り出して室温においても、決して柔らかくなることはありません。

Top